2011年6月3日金曜日

「安全」基準など存在しない

マレーシアの原発建設地を視察していたIAEA使節団が、放射線に「安全」基準など存在しないとインタビューに答えたそうだ。すべての基準は「ベネフィット」に基づいて決められているとする。ICRP基準は一心同体といえるだけに黙視しがたい。

ひねた見方をするなら、原子力の生み出す「利益・利権」と読みたくなるが、せめてそうではないと願いたい。発電ばかりでなくエックス線やMRIなど医療用途もある。リスクをコストの一部として組み込み、民生へのベネフィットと対置して相対化する見方と読まなければ、本当に救いはない。

主としてICRP基準を典拠としつつも、なお緩めな基準を空間線量にも土壌にも適用するわが国の行政。国も県も。これで市町村レベルが住民の味方をしてくれなかったら、いったいなんのための行政か?政権党に聞きたい。この国は「民主」国家だったのか?もう本当に亡国ではないか。

http://www.freemalaysiatoday.com/2011/06/02/theres-no-safe-radiation-level/

the IAEA’s radiation standards were merely an “international consensus”  as studies had not found a safe level of radiation.
「単なる国際的コンセンサス」に過ぎず「安全レベル」など見つけられなかった・・・はあ?

He also cited a study from the National Academy of Science which said that one out of five workers would suffer from cancer if exposed to what the IAEA deemed an allowable radiation level.
IAEAが「許容できる」とみなす放射線レベル にさらされた原発労働者の5人に一人は癌に苦しむことになろう・・・ええっ、なんですって!

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