2011年6月26日日曜日

(転載) 第一原発の津波高14メートルは誤り〜市民が追及

いよいよ津波の高さまでウソだったと認めざるを得ないのか?

IAEA虚偽報告の罪は問われないのか?核兵器拡散ににらみをきかせると同時に、原子力平和利用(すなわち原子力発電)推進団体でもあるIAEAは、GE製原子炉の耐震性能に著しい欠陥があったことを今でも認めたくないのだろう。

OurPlanetTV( http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1128


1998年から原子力発電所に問題に取り組んで来た「東電と共に脱原発をすすめる会(友共の会)」は6月17日、震災直後の事故経過に関して、東京電力から事説明を受けた。質疑応答の中で、これまで東京電力が「14〜15メートル」と説明してきた津波の高さは誤りであり、実際には現在も数値が不明であること。また、電源のほとんどが津波ではなく地震で喪失している事実などが明らかになった。

「東電と共に脱原発をすすめる会(友共の会)」は1998年、福島第二原発3号機で、原子炉再循環ポンプ内が破損し炉心内に多量の金属粉が流入した事故を契機にスタートした消費者グループ。2ヶ月に1回の割合で定例会を開き、東京電力に、原子力発電所の様々な事故に対して説明を求めて来た。本来は4月に定例会が予定されていたが、3月11日の福島第一原発事故によって延期となったため、今回が事故後初の定例会となる。

友の会からは最も追及が激しかったのは津波の高さ。東京電力はこれまで「津波の高さは14〜15メートル」と説明してきたが、気象庁の発表している津波高を基準に考えると、福島第一原発に押し寄せた津波は5メートル前後と想定されると追及。敷地内への浸水の高さを表す「浸水高」を「津波高」と混同し、政府やIAEAの報告書に記載しているとして、報告書の記載の訂正を求めた。

これに対し、東京電力の広報部原子力センターの三友正喜所長は「津波とか遡上高といった概念の差はあるだろうが、14メートルの水が来たと認識している。待って欲しい」と回答。会場からは、原発推進政策を変えないために、「想定外の津波による事故」と説明を繰り返しているのは意図的な嘘だとの声があがった。

この他、交流電源の喪失は全て地震によるものであったことや、東京電力が記者会見などで否定している地震による配管破断が起きている可能性も、市民の指摘により、次々と明らかにされた。更に、3号機の爆発が,使用済み燃料プールの即発臨界であったのではないかとの質問に対しても、明確な反論が出来ず回答を留保した。

IAEAに対する政府報告
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/backdrop/20110607001.html

2 件のコメント:

  1. 47km SSW of Fukushima Daiich NPP2011年6月26日 9:42

    震災、原発事故の起こる前、2月にまさしくここで話題になっていることをわかりやすく説明しているアニメが公開されています。「源八おじさんとタマ005 」
    http://www.youtube.com/watch?v=ExkDeqHl_tc

    自分はそもそも「想定外」という言い訳こそが、見込の甘さを問題とすることになり、そちらの方が罪が重いと考えていますが、私の見る限り「想定外」なら許してもらえる、というのが世の風潮。そうでなければ「想定外」などと口にする者がこれほど多くはないでしょう。

    そういう世の中ならば、「想定内」なのに事故が起こった方が問題、という追及の仕方がこの「共の会」の手法。津波は想定内の実際に5メートル前後だったはず、という追及。この手の事実の追及は今後も是非続けてもらいたい。隠蔽、ごまかしをなくすために。

    しかし、津波が5メートルであったとしても遡上高が14メートルであってそれを予期していなかったように、津波の高さでなくとも結局はどこかで「想定外」が起こっているのです。

    津波の高さよりも大きな問題は「想定外」を許す風潮だと考えます。

    次のどちらの議論が合理的であるかにつきます。
    ---------------------------------------------
    0.制御できなくなった原発は危険。
    1.何かあったら原発は制御できない。
    2.「何か」は起りうる。(「想定外」の津波とか)
    3.原発は危険。
    ----------------------------------------------
    A.今までの津波の高さは xメートル。
    B.(x+α)メートルの防波堤を作る。
    C.津波以外にも同様のことを考える(地震については耐震基準を満たしている・・)。
    D.対策は講じたので原発は安全。
    ----------------------------------------------

    津波に関していえば、「たま」にもわかることが専門家にはわからなかったわけで、しかもその専門家が国民に安全と言い、それを信じる方が多数いたということです。この構図、他にも色々ありますね。

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  2. コメントありがとうございます。「大きな問題は「想定外」を許す風潮」なるほど、すごく重要な指摘ですね。前提とする条件設定が不十分なままで、いくら議論を積み重ねてその精緻さを誇ってもしょせん無価値という、例のあれですね。目的とそのための方法選択と処理プロセスの厳密さがいつのまにかごっちゃになって、巧妙に幻惑されてゆく。専門家を自認する方々は、ご自身が囚われている狭い領域内での議論を前提の確認抜きでいきなり素人に突きつけて煙に巻くのがお得意でした。オオハシさん、マダラメさん、ヤマシタさん・・・「プルトニウムなんて飲んでも安心なんですよ」「原発なんてあんなもの安全なはずないじゃないですかっ・・・最後はお金ですよ」「100ミリシーベルト以下で害があるかどうか科学的には証明されてません」「私は科学者ですから絶対安全とは言えません」また思い出してしまいました。

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